香港で飢餓問題を考えた

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地上に住んでいるわたしたちが見る月は1つ。
どこに住んでいても見上げる月は同じはずなのに、
見ている地上のわたしたちは一人一人違う。
はだの色も、住むところも、言葉も、環境も...。

(今日のはかなり長文です。よろしければ、読んでいただきたいと思います。
                   このことについて少しでも考えてもらえたら...)
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先日、日本飢餓対策機構の田村治朗先生からお話しを聞く機会がありました。
以前から、幾度となく先生から飢餓のお話を聞いていたのですが
今回は、わたしも自分のできる範囲で何かをしよう。
本当にそう思わされた時となりました。

子どもたちも大勢いたので、先生にこの豊かな日本と香港の間で生活をしている子どもたちに
世界の慢性的な飢餓の中にいる子どもたちについて、
わたしたちがどのように関わっているのか?
お話していただきました。

”世界には

 1分間に17人(うち12人が子ども)
 1日に2万5千人
 1年では約1,000万人


が飢えのために命を失っています。”

”世界の飢餓は、食糧不足によるものではなく、
 個人、家族に購買力がないことによる。”
           (ノーベル経済学賞 アマルディア=セン氏)


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この写真のこどもは、何をしているのでしょう?

虫を探して遊んでいるのではありません。砂遊びをしているのではありません。
実は、もう何日も、何週間も食べ物がなくて、一生懸命食べられそうな土を探しているのです・・・
食べものの代わりになる土があると思いますか?いいえ、ありません。
でも、あんまりに空腹すぎて、食べてはいけない土や石ころでも食べたいと思うのだそうです。
その気持ちは想像するに難くありません。

自分の子どもが
自分自身が
愛する人たちが何日も食べるものがなく
なすすべもない...
あなたなら、どうでしょう?
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*実は、世界の20%の人たち(工業先進国、つまり日本も含まれています)が、
世界の80%の食べ物を消費しています。
そして、残りの80%の人たちは20%の食物を食べることもできずに
我慢せざるを得ない状況があります。

*日本は世界最大の、『水・食物・木材』の輸入国です。
マレーシア、フィリピンのジャングルを伐採し尽くしていたのは日本です。
そこから取れる木材がなくなった現在は、南米アマゾンの森林を伐採しています。

*現在、一分ごとに世界の森林では東京ドーム7個分が消えています。
その50%を輸入しているのが日本なんです。
(ちなみに日本人が一日に使うトイレットペーパーの長さは地球25周分だそうです!)

*日本人が肉『牛・豚・鶏』を食べ、飽食に走るということは、飼料としての家畜に食べさせる餌の穀物を増やさなくてはいけないんですね。
結局そのために、人が食べるべき量の穀物さえも、その飼料のために輸入に頼らざるを得ないのです。
その穀物は、主に、途上国の人たちに低賃金で働かせた上、
本来その小作人たちの取り分であるわずかな穀物さえ、金にまかせて買い上げているのです。
(つまり、その貧しい人たちは自分が作ったものを少しも口にすることはできないのです)

私たちが家畜の餌にしているものは、その人たちにとっては『命の糧』なのです。
それを犠牲にし飽食しているのです。そして、それはエスカレートしとどまることがないのです。

  *飽食の条件とは
   1.工業化が進みそれを輸出、貿易黒字がでて世界から食べ物を買える。
   2.世界で食べ物を安い値段で売ってくれる。
   3.戦争がない   
この三つのうちどれかひとつが欠けても、飽食の時代は終わります。

パソコンは止まり、電車飛行機車も止まり、
電気が止まれば大量にあっても冷凍品は腐ってしまい役に立たない。
日本の備蓄食物はせいぜい一ヶ月。

日本では食糧を年間3億人分(5800万トン)以上買い、
 1億人分(1940万トン)以上を捨てている

 そのムダのナンバーワンはどこから出ているのか?・・・『家庭』だそうです。

自分の作った穀物も食べることができない人たち
国が貧しければ、国もそれを買うことができないのです。

世界に同時進行しているもエイズ問題この飢餓問題に深く関わっています。
なぜならば、性干渉だけでなく、アフリカなどの国では、母子感染が深刻な問題だからです。
なぜ、母子感染するのか?

何らかの形で母親がエイズに感染しているとすれば、
本来ならば感染を防ぐため、母乳はやめなくてはいけません。
しかし、もともと慢性的な飢餓のある国では、お腹をすかせているわが子に食べ物、ミルクを与えることができません。日本の粉ミルクは、"奇跡の粉ミルク"といわれているそうですが
そんな日本の素晴らしい粉ミルク(缶をその国々に与えたとしても)をたとえ与えたとしても
それを溶かすためのキレイな水もないのです。

母親は、そんなわが子たちにできる事といえば...
感染を受けていると知っていても、そうでなくとも
少しでもお腹を満たすため、母乳を与えるしかないのです。

もちろん、母親自身が慢性的な飢餓状態で母乳さえも出ない...
よくあることだそうです。

わたしが見た映像の中に写っていた子は、まだ乳児かと思ったほど小さく、ひ弱に見えました。
その子の母親は、やはり母乳が出ず、子どもには時々ありつくことができたという
米のとぎ汁を飲ませていたそうです。
その子は、難民キャンプに来て、始めて治療らしい、治療を受けましたが
その時には、もう手遅れの状況でした。

その映像の中で、死を前にした体の痙攣が始まりました。
母親はなすすべもまく子どもを見守っていましたが、子どもは、その後すぐに亡くなりました。
母親の顔は、無表情でした。彼女は、何を思っていたのでしょう....



飢餓の問題は、複雑にいろいろなものと絡み合っています。

こんな小さなわたしに、あなたに何ができるでしょうか?

先生は、おっしゃっていました。
”ひとりひとりの行動は、力は、小さくても
 それが重なれば、大きくなると
 どんな小さなことでもはじめなければ、何も進まない”

と...

”Think Globally! Act Locally!!”

わたしたちに何かできるか?

*現状的な危機感を持つ。
*食料、水の再利用。
*食料自給率の再利用。
*分かち合う生き方。

 自分ひとりが何かをできるかというと難しいかもしれません。
でも、先生が言われていた通りこのひとりひとりが大きく、数が多くなると小さな働きではなくなってきます。
わたしもそれを信じたいと思います。
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このアフリカのある国のお友達に先生が聞きました。
(おそらく飢餓状態の中でも、まだ、まし思われえる子どもだと思われます。)

大きくなったら、なにになりたい?

子どもたちは、言いました。
大人になりたい。”と...


大人になることさえ、難しいこの国々の子どもたちの
"大人になりたい"といった子どもたちの笑顔は慢性的な飢餓の中にいても
キラキラした瞳で答えていました。

少しショックでもありました...
”大人になりたい...”



わたしも自分の出来ることからしよう。
こころにそう決めた一日でした。



では...。

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by joycemama127 | 2009-08-31 23:05 | 香港でひとりごと
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